最終更新日:2018年12月7日
ポケモン配置論
ポケモン歴7年 じゅん・~・
要旨
現レート環境では、立ち回りや構築ビルドといったわかりやすく勝てる手段についての研究が進み、パーティー配置における心理的優位性についての研究が進んでいない。そこで本研究では、対戦相手に対してアドバンテージが最も高くなる配置を模索し、最大勝率を求めるうえで必要な手段を配置学的観点から迫った。
研究の発端と本研究の目的
レートに潜っていると、何の意図も見られない配置のパーティーが散見される。
これは配置学に対して先行研究がほぼ存在しておらず、多くのポケモンプレイヤーが教養である配置への基礎的な知識を所持していないことが原因であると考えられる。
ポケモン対戦とは選出画面からすでに始まっており、選出時間であるこの1分30秒の間に勝敗が決するといっても過言ではない。
そこで、本研究では選出画面時における最もアドバンテージの高い配置を明らかにし、最大勝率を配置学の側面から増大させることが目的である。
ポケモン配置における視覚的効果
ポケモン配置は軽視されがちな学問であったが、以外にもそれがプレイヤーに与える影響は大きい。
まずはこちらの配置をみていただきたい。
皆さんお分かりの通り、カバマンダガルドのテンプレの並びである。
この配置は一見綺麗で何も問題ないように見える。しかし、1番やってはいけない並べ方がこれであると筆者は考える。
ここでこの並びがカバマンダガルドのテンプレであると気づくのに要した時間を思い出していただきたい。
1流のポケモントレーナーなら1秒で気づいてしまうであろう。
すなわち、対戦相手は1秒で此方の構築の意図を理解し、残りの1分29秒で対策を練れるのである。選出画面から相手有利なゲームになってしまっている。
また、こちらの配置をみていただきたい。
こちらも賢い方なら滅ゲン鬼羽リザレヒレカグヤサイクル、崩しや電気のストッパーもかねてレボルト、補完や誤魔化し枠のミミッキュかなぁと1秒で予想できてしまう。
これは経験から並びである程度の型を予想するため、綺麗なポケモン配置が相手の視覚的な発見を促してしまったのである。
さらに上2枚がメガ枠と容易に想像できるため、すぐに2メガだと気づかれ、選出読みまで容易にさせてしまう点も秘めている。
また、上にあげた配置の構築は既存の有名な並びであったが、そうでなくとも不利益が生じる場合がある。
どうであろうか。筆者が適当に並べた配置であるが、いわゆる綺麗な配置の範疇に収まっているのでないだろうか。
これにはおそらく重量的な安心感がかかわっている。
横の並びで重いポケモンを右にそろえ、視覚的な安定を生じさせ、安心感を与えている。
綺麗な配置は、対戦相手に視覚的安心を与え、リラクゼーション効果が生まれる。
綺麗な配置をしてしまうと、その前の対戦で運負けし、怒号を飛ばし錯乱していたであろう対戦相手にまで安らぎを与えてしまい、プレイングの安定化を促してしまうのである。
また、メガ枠を左上にすることにより構築の軸となるポケモンへの誠意を示すことで、「あぁ、この人は誠実な方なんだな。きっと高レートで僕よりよっぽど強いんだろうなという」というある種、畏敬ともとれる感情を相手に抱かせる結果にもなりかねない。
そうなると相手はより慎重な立ち回りを展開し、こちらの意図を通しづらくなってしまう。
最大勝率に迫る適切なポケモン配置
以上のことから適切なポケモン配置を提示する。
先ほど上に示したルカリオのPTで示す。
どうであろうか、ムズムズしていただけたら筆者の意図は成功である。
ポイントとしては
①大きなポケモンを上から置き、下の小さなポケモンを潰す形にすること
②左上を耐久クソデカポケモンにすること
③軸であるメガ進化ポケモンを右下に追いやること。
の3点。
①でまず不安定な形態で恥ずべき状態なのにも関わらず、開き直って対戦をしようとしていることに対して、なかっちのしこっち動画を連想させ、相手の精神状態を崩す。
↓
②でカグヤという本来下から支えるはずのポケモンを左上に配置し、わんぱくで無頓着な浜崎順平を連想させ、テッカグヤを憎悪させる。
↓
これにより精神状態が不安定となり、テッカグヤに無限の怒りを覚えおそらく怒号をあげているであろう対戦相手のプレイングを破壊し、右下に隠れたルカリオ君が通りやすい戦況を築く。
これにより完全に自分を見失った対戦相手はプレイングが崩壊し、こちらの勝率を底上げしてくれるのである。